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Album Title : In The Depths Of R'lyeh (2006)
Artist : Catacombs (US)
Type : Full-length
Genre : Funeral Doom Metal
Total Time : 72:23
Grade : 「80

1. In The Depths Of R'lyeh [11:16] 
2. Dead Dripping City [16:36] 
3. At The Edge Of The Abyss [13:27]
4. Where No Light Hath Shone... (But For That Of The Moon) [12:39] 
5. Fallen Into Shadow [16:14] 
6. Awakening Of The World's Doom [2:11]

米国出身のソロアーティストによる1st。ジャンルはフューネラルドゥーム。

葬式音楽に分類されはしますが、葬式を思わせる箇所は少なめでしょうか。
というのも、サウンドには人の抱くような感情の多くが排されているように思えたからです。
(この点は良くも悪くもと言えますが)
そのために、音楽から大して何かを想い起こすことはできませんでした。

曲に関して、質は普通です。
非常に重厚なサウンドをもってドゥーミィさをアピールしながらも、
曲自体は単調で 展開が少ないうえに 時間自体が「無駄に」長いので、非常に冗長に感じます。
また、それらは淡々としているためか、琴線に触れることが少ないです。
アレンジや「間」も散漫な印象であり、後者が特に気になりました。
一般に これらの点は「フューネラルドゥームかくあるべし」という点ではあるかもしれませんが、
私が音楽で重視する要素と照らし合わせると、このようにズレがありました。

この手のバンドから次のような面を窺えることが少なくありませんが、
すなわちカルト的側面が強めなのは気に入りました。
先に「葬式的な要素は少ない」と述べましたが、
これはその代わりに曲を引き立てている役目となっていると言えます。

Voが表現するところは一辺倒ですが、曲の雰囲気には貢献しています。
演奏には破綻はなく、安定しています。

ただ、本作を聴けば絶望感を抱かずにはいられないことは確かであり、
本作ほど聴き手を気圧する作品もそうないので、非常に惜しい。
やはり 個人的には「音楽から何かを想い起こすことができない」のが痛いですね。
 
以上、私の求める音楽とは少し違っていたので このような評価になりましたが、
絶望系音楽、その中で特に重厚感のあるものをお探しの方は是非。


*Listen to GOOD songs


 1. In The Depths Of R'lyeh


 4. Where No Light Hath Shone... (But For That Of The Moon)


Catacombs - In The Depths Of R'lyeh のレビューは以上です。
お読みいただきありがとうございました。