Havet Hinsides Havet

カテゴリ ： 並盤未満

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 Album Title : Amaranthe (2011)
 Artist : Amaranthe (Sweden)
 Type : Full-length
 Genre : Melodic Metal
 Total Time : 42:54

 1. Leave Everything Behind　[3:18]
 2. Hunger　[3:12]　☆
 3. 1.000.000 Lightyears　[3:15]　☆
 4. Automatic　[3:24]
 5. My Transition　[3:51]
 6. Amaranthine　[3:29]　☆
 7. Rain　[3:44]
 8. Call Out My Name　[3:17]　☆
 9. Enter the Maze　[4:04]
 10. Director's Cut　[4:49]
 11. Act of Desperation　[3:05]
 12. Serendipity　[3:26]

 スウェーデン出身のメロディックメタルバンドの1stフル。

 普段レビューする作品は Melancholic Metal / Brutal Death Metal が多いですが、
 本作のような作品も聴きます。

 作品では、演奏よりも歌メロが明らかに重視されています。
 伸びやかな女性Vo.と男性Vo.、そしてグロウル担当の男性Vo.と、
 三人のVo.編成であることからもそれが窺えます。

 しかし私は、音楽では全体を見渡すことが多いので、
 よほど説得力のない一面でない限り、特定の部分のみで評価するのは厳しい。

 本作のその"特定部分"、歌メロですが、正直あまり良いと感じなかったです。
 全曲良ければ、作品の評価も大きく変わってくるのですが。

 男性クリーンVo. の Jake (ジャケ右端)は非常に優れた人物であると感じました。
 透明感のある伸びやかな声、といえばテンプレらしく聞こえますが、
 元 Scar Symmetry / Solution. 45 等の多数のバンドで活躍する、
 Christian Älvestam のクリーンVo. と同じくらい私には魅力的です。
 しかし残り二人が非常に平凡的で、正直に言うと、"その辺にいる"レベルの声だと感じました。

 さて、歌メロの話ですが、PVにしている⑥や、特に②は良い歌メロだと思いました。
 ⑧なんかも普通にカッコ良いです。
 しかし、大抵の曲のサビが③のサビに似すぎです。これはちょっと話になりません。
 似た言い回しの歌詞が多いのも気になりました。

 そして演奏面について特筆すべきことはないです。いかにも流行りのサウンドといった感じ。
 引き合いに出して申し訳ないですが、メタルコアバンドの方が何段階も良いリフ作ってます。
 良いリフもなければ、良い曲展開もない、曲は似ている…。

 酷評多めですが、以上が私の率直な感想でした。
 日本で大絶賛の作品みたいなので、興味がおありの方はどうぞ。

 　Grade : 75

 
 *Listen to GOOD songs!

　
　　#2 Hunger [Official Music Video]

　
　　#3 1.000.000 Lightyears [Officail Music Video]

　
　　#6 Amaranthine [Official Music Video]

　
　　#8 Call Out My Name


 Amaranthe - Amaranthe のレビューは以上です。
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タグ ：
#Amaranthe
#メロディックメタル

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Album Title : Dethroned & Uncrowned (2013)
Artist : Katatonia (Sweden)
Type : Full-length
Genre : Dark Rock?
Notes : This album does not have agrressive sound completely.
Total Time : 46:04
Grade : 「75」

1. The Parting　[4:51]　☆
2. THe One You Are Looking For Is Not Here　[3:57]
3. Hypnone　[4:12]　☆
4. The Racing Heart　[3:25]　☆
5. Buildings　[3:23]　☆
6. Leech　[4:16]　☆
7. Ambitions　[4:30]
8. Undo You　[4:52]　☆
9. Lethean　[4:05]
10. First Prayer　[4:18]
11. Dead Letters　[4:15]　☆

スウェーデン出身のダークメタルバンドの9.5th。
前作9th全編の楽曲をアコースティックアレンジに変更した作品です。

本作をわざわざ改めて発表するくらいなので、
楽曲は良い角度から 再び手を加えられているのだとワクワクしていましたが、
残念ながら、本作は期待していたほどでありませんでした。
質はむしろ良くない方に入るかもしれません。

私は彼らを、メタルバンドとしての意味でなく、楽曲センスの高さから好いています。
しかし、彼らはアコースティックアレンジになると途端に"並"になってしまうようです。
というのも、あまりにサウンドがストレートすぎて、魅力をあまり感じないのです。
①⑨⑩など、9thで異彩を放っていた楽曲を"つぶして"しまっていたりもし、残念です。

本作の欠点は曲アレンジだけでなく、Jonas のVo.にあると思います。
私は彼の歌声が好きです。しかし、本作のそれに著しくマッチングしていないのです。
聴いていて何も感じませんでした。

前作でのへヴィチューン⑤⑪の仕上がりが優れている、これは本作の良さです。
ここから、どうやらこの9.5thは、落ち着いた曲をさらに落ち着かせてしまったのでしょう。
ちょうど無口な人間の口にガムテープを張ったかのように。

落ち着かせすぎると悪い、ということではありません。
耳に柔らかに伝わる静寂したメロディは、まさに寒々とした今の季節にぴったりです。
作品像にもマッチングしますし、心を落ち着けるのにもちょうど良いでしょう。

前作フルで海外のファンを大いに惹きつけた彼ら、本作もそのようです。
私は9th路線を歓迎します。しかし、本作のようなものはごめんです。


*Listen to GOOD songs


 5. Buildings


Katatonia - Dethroned & Uncrowned のレビューは以上です。
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#Katatonia
#ダークメタル
#鬱

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Album Title : Dead Words Speak (2008)
Artist : Doom:VS (Sweden)
Type : Full-length
Genre : Doom Metal
Notes : Many fans regard this album as a masterpiece.
Total Time : 50:41
Grade : 「70」

1. Half Light　[7:48]
2. Dead Words Speak　[8:01]　☆
3. The Lachrymal Sleep　[8:00]
4. Upon the Cataract　[7:59]
5. Leaden Winged Burden　[6:43]
6. Threnode　[12:10]

スウェーデン出身のソロアーティストによる3rd。
彼は同国出身のゴシックメタルバンドDraconianの古株のギタリストであるようです。 

ジャケットから窺えるような暗黒一色のドゥームを終始聴かせてくれるのかと思いきや、
全体的に案外メロディアスで、さらにメロディは明るめです。
これらからは、鬱々とした暗黒性よりも、むしろ北欧の冷気の方がよく感じられました。
いや、 サウンド自体はドゥーミィではあることはあるのですが、
聴いていて憂鬱な気分になることはありませんでした。
余談ですが、作風をFuneral Doomのそれとする向きもいらっしゃるようですが、私は賛同しかねます。

統一感は微妙。
ダークな、あるいは寒々とした良いムードで展開しているところに、
これがまたお世辞にも良いとは言えない。低レベルなクリーンVoが入ってきて、
構築してきた雰囲気がぶち壊しになることもしばしば。 

曲の質は普通です。
それら自体は構築的ではないですが、冗長感はあまり感じられません。
メロディに関して、一歩間違えるとクサメロに分類されてしまいそうなものが少なくないです。
そして、それらは決して悪くはないのですが、琴線に触れることはありませんでした。

グロウルはそこそこで、曲にしっかり貢献しています。
しかしながら、クリーンVoのセンスが唖然とするほどありません。正直聴いていられない。
大して気にならないのは②くらいです。

その他、音質がかなり良いです。曲に重さを残しつつも耳の触りも良い。

Draconianの作品は一枚しか持っていないので断定できませんが、
彼らのファンにオススメできるかと言えば、そうだと頷きにくい作品です。
また、ドゥームファンにも私はおすすめできないと思います。
ジャケにピンときた方も、早速のジャケ買いは禁物。


*Listen to a GOOD song


　2. Dead Words Speak


Doom:VS - Dead Words Speak のレビューは以上です。
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関連レビュー
　Draconian - 2nd
 
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#Doom:VS
#ドゥームメタル

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Album Title : The Novella Reservoir (2007)
Artist : Novembers Doom (US)
Type : Full-length
Genre : Doom Metal
Total Time : 46:12
Grade : 「70」

1. Rain　[4:18]　☆
2. The Novella Reservoir　[5:25]　☆
3. Drown The Island Mere　[6:02]
4. Twilight Innocence　[6:01]
5. The Voice Of Failure　[5:54]　
6. They Were Left To Die　[5:32]
7. Dominate The Human Strain　[5:32]　
8. Leaving This　[7:28]

アメリカ出身のドゥームメタルバンドの6th。

統一感について。
初め、この素晴らしいジャケットやアートワークを見て、
雨を思わせる湿っぽい雰囲気のアルバムなのかな と初め思ったのですが、
残念ながら、大して湿り気はなかったです。 
今回は前作と比較すれば、ヘヴィネス/格好良さ重視の作風です。良いリフが結構あります。
雰囲気自体は 基本ダークなものとなっていますが、
一方でキャッチーな曲があったりで、統一感にやや散漫な印象が。

曲についてですが、前述通り 良いリフを有する曲が多いです。
しかし、繰り返しパートが多いうえに冗長感があり、若干だれます。
また全体の質こそ並程度ですが、魅力的な曲自体は少ないです。

演奏陣(Guitar×2、Bass、Drums)は安定。
Vo は若干ながらも前作からの進歩が窺えます。


*Tune
2. The Novella Reservoir 
　表題曲。ジャケのイメージどおりの曲です。
　最後の〆に若干不満を覚えますが、
　ソロ等で聴けるメロディックなギターサウンドがとても素晴らしい。


*Listen to a GOOD song


　2. The Novella Reservoir


Novembers Doom - The Novella Reservoir のレビューは以上です。
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関連レビュー
　Novembers Doom - 5th / 7th / 8th 
 
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#Novembers_Doom
#ドゥームメタル

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Album Title : Until Fear No Longer Defines Us (2011)
Artist : Ghost Brigade (Finland)
Type : Full-length
Genre : Dark/Melancholic Metal
Total Time : 58:06
Grade : 「65」

1. In The Woods　[4:17]
2. Clawmaster　[6:34]　☆
3. Chamber　[6:39]
4. Trace Of Liberty　[4:00]
5. Divine Act Of Lunacy　[5:01]
6. Grain　[5:25]
7. Bleakwater　[8:50]　☆
8. Cult Of Decay　[4:45]　☆
9. Torn　[4:43]
10. Soulcarvers　[7:52]

フィンランド出身の鬱系メロディックデス/ドゥームメタルバンドの3rd。

まず統一感なのですが、これがイマイチです。
基本は、ジャケ/アートワークのイメージ通り ダークに聞かせてくるのですが、
残念ながら 所どころに アルバム中にその雰囲気をぶち壊す曲があります。 
したがって 作品を通して正直何をしたいかわかりませんでした。

曲の質に関して、多くは中の下あたりですが、中には非常に良い曲もあったりします。
しかし全体的には練りも足りない印象です。

Voは微妙。高音は良いと思います。
ただ 如何せん彼には個性が欲しいですし、何よりデスボイスの魅力がまだまだ不十分。
歌メロはすばらしい箇所もありますが、「テキトーに歌っているのでは」と思わされることもしばしば。
演奏陣(Guitar×2，Bass，Key，Drumsの計5人)は安定しています。

彼らはデビューから5年くらいしか経っていないようで、本作もまだ3rdアルバムですし、
何より ②⑧のような曲を書いてくるあたりにポテンシャルを感じます。
今後に期待できるバンドではないかと思います。 
 

*Tunes
2. Clawmaster 
　静動の対比が利いている曲。静のパートが特に好きですね。
　サビメロは良いうえに儚さも感じますし、非常に良い曲だと思います。
　また、この曲はPVが発表されていますが、それは良いセンスであります。

7. Bleakwater
　約9分の大曲です。構成・展開がしっかりしています。
　②に動リフが非常に似ているのでマイナスになりますが、
　サビ等にみられるような良質なメロディを聴くことのできる曲です。

8. Cult Of Decay
　ポストロック的雰囲気を感じさせる曲です。ベースリフが良いですね。
　また、サビの歌メロも非常に良く、演奏もシンプルではありますが良い仕事をしています。
　この曲では特に、3:03からの展開も素晴らしいです。


*Listen to GOOD songs
 

　2. Clawmaster [Official VIdeo]


　7. Bleakwater


8. Cult Of Decay


Ghost Brigade - Until Fear No Longer Defines Us のレビューは以上です。
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#鬱

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Album Title : Viva Emptiness (2003)
Artist : Katatonia (Sweden)
Type : Full-length
Genre : Dark/Melancholic Metal
Total Time : 52:45
Grade : 「70」

1. Ghost Of The Sun　[4:07]　★
2. Sleeper　[4:08]
3. Criminals　[3:47]　☆
4. A Premonition　[3:33]　☆
5. Will I Arrive　[4:09]
6. Burn The Remembrance　[5:22]
7. Wealth　[4:22]
8. One Year From Now　[4:02]　☆
9. Walking By A Wire　[3:32]
10. Complicity　[4:01]
11. Evidence　[4:36]
12. Omerta　[2:58]　☆
13. Inside The City Of Glass　[4:08]　☆

スウェーデン出身のダークメタルバンドの6th。

まず、ジャケットが非常に素晴らしい。
鬱系ジャケにはダークなものこそ数多くありますが、
このように、どんよりとした空気感をベースにしたものは なかなか見られません。
これは、私の知るジャケットの中で最もお気に入りのものの一つです。
ちなみに、アートワークも良いです。

アルバムの音像は、このジャケから想像できるもの ほぼそのままです。
前作のように湿っぽくもないし、次回作のようにダーク過ぎず、
まさに曇天、陰鬱な灰色の世界です。見事な統一感です。

曲に関して、前作に比べ質は向上しています。
しかし、耳を惹く部分が多いかと言われると 残念ながらそうではありません。
ほとんどの曲は並かそれ未満かな、と思いました。
特に動リフについてはまだまだです。
また、曲数が多めであることもあってか 中盤はだれ気味に。

Jonas(Vo) は、前作よりもレベルアップ。しかし、まだまだ次第点レベルです。
上手く歌い上げている曲も中にはあります。
演奏陣(Guitar×2、Bass、Drums)は安定。

ジャケ買いであってもギリギリ損はしないというレベルのアルバムです。 


*Tunes
1. Ghost Of The Sun 
　「このアルバムと言えばこれ」な名曲です。
　なぜなら この曲は曲の質が高いだけでなく アルバム世界を見事に表してもいるからです。
　印象的なリフや陰鬱なKeyは素晴らしく、今後のポテンシャルを感じさせる一曲です。


*Listen to a GREAT song
 

　1. Ghost Of The Sun


Katatonia - Viva Emptiness のレビューは以上です。
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関連レビュー
　Katatonia - 5th / 7th / 8th / 9th

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#Katatonia
#ゴシックメタル
#鬱

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Album Title : Last Fair Deal Gone Down (2001)
Artist : Katatonia (Sweden)
Type : Full-length
Genre : Gothic Metal (Dark/Melancholic Metal)
Notes : Some of Gothic Metal funs praise this album as a masterpiece.
Total Time : 50:42
Grade : 「65」

1. Dispossession　[5:37]　☆
2. Chrome　[5:14]
3. We Must Bury You　[2:50]
4. Teargas　[3:23]
5. I Transpire　[5:56]
6. Tonight's Music　[4:20]　★
7. Clean Today　[4:23]
8. The Future Of Speech　[5:40]
9. Passing Bird　[3:38]
10. Sweet Nurse　[3:57]
11. Don't Tell A Soul　[5:44]

スウェーデン出身のゴシックメタルバンドの5th。

まず、統一感についてなのですが、これが良くありません。
なぜなら、基本的には 雨を思わせる 湿りけのあるサウンドが奏でられているのですが、
アルバム中にこれを台無しにする曲がいくつもあるためです。

曲について、質は高くないです。
全体を見渡すと 印象的なリフやメロディが非常に少ないうえ、
何がしたいのかよくわからないままに曲が終わってしまうというのもしばしば。 

この時点では、Jonas(Vo) の歌声はとても不安定です。
中にはその不安定さが曲にマッチしていることがありますが。
演奏陣(Guitar×2、Bass、Drums)に破綻はありません。

その他、ジャケットは良いと思います。
 

*Tunes
1. Dispossession 
　メロディが素晴らしい良曲です。Jonas の歌声も不思議とマッチしています。
　ひどく暗い雨の日に聴きたい一曲。

6. Tonight's Music 
　静動の対比と陰鬱極まりないメロディが素晴らしい名曲。
　この曲に限り、特別Jonas の声に違和感を感じさせません。〆もまた良いです。
　私はこの曲をしばしば単品で聴きます。


*Listen to GOOD songs
 

　1. Dispossession


　6. Tonight's Music


Katatonia - Last Fair Deal Gone Down のレビューは以上です。
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関連レビュー
　Katatonia - 6th / 7th / 8th / 9th

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#Katatonia
#ゴシックメタル
#鬱

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